君の生きた証~love in war~
「きゃああああああああ!」

「ナタリー!」

「アレン、どうしたの!?」



周囲の悲鳴なんて聞いちゃいられない。



「キャロライン先生!ベッドどこですか!?」



元担任で、ラテン語教諭のキャロライン・ロイドバーグ先生に向かって叫んだ。



「ここに寝かせなさい、アレン!アグネス、急いで薬と包帯を持っていらっしゃい!」

「はい!」



今にも泣きそうなアグネスが駆けていく。




「先生!俺、B型です!彼女と、ナタリーと同じだから!」

「アレン、落ち着きなさい!」

「お願いです、俺の血・・・!」

「そんな・・・あなたこそ血まみれよ、今、採血したらあなたの命が危なくなるわ!」

「それでも・・・!それでも、かまいません!」





神様・・・

俺は死んでもいいから・・・


どうか、彼女を・・・
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