君の生きた証~love in war~
『仕度をするよう、言ってもらえるか?』

『・・・え?』

『荷物の準備や家族への連絡を済ませなさい、と』

『・・・いいのですか?』



戸惑った。



『捕虜にするのでは・・・なく?』

『まさか。君たちに罪はないよ。それぞれの祖国まで送りはするが』



男性は、ふと私の背中越しに目をやった。



『・・・彼らは?』








ナタリーとアレンだった。
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