君の生きた証~love in war~
『私の友人です・・・』

『友人・・・は、その・・・亡くなったのかね?』

『・・・えぇ。つい、今しがた』

『そう、か・・・』





唇をかむ。


どうしたら、助けられたんだろう?

どうしたら・・・

どうしたら・・・


誰も絶望せずにすんだんだろう?




『遺族への連絡を、頼めるか?』

『・・・え』

『私たちがするより、よほどいいだろう。ことに、留学生で戦死した生徒には、同郷のものからがいい』



男性は、静かに言った。












「パトリシア!」
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