君の生きた証~love in war~
校門を出る。
パトリシアが、眩しい日差しに目を細めた。
しばらくぶりの外。
しばらくぶりの自分の部屋。
銃の跡が残り、血痕もあるが、それ以外は、平穏を感じさせるままだ。
いつも通りの部屋。
ロルフの机と背中合わせになるように置かれた机。
その横の本棚。
読書は嫌いじゃないから、それなりの量の本が置いてある。
ロルフは、本じゃなくて煙草や酒を隠すように使ってたけど。
教科書。
ノート。
制服。
時計。
勉強道具や日用品を、静かにカバンの中に詰めていく。
机の引き出しを開ける。
たいしたものは入っていない。
故郷の家族からの手紙。
美術部のナターシャが描いてくれた俺の似顔絵。
ショパンのレコード。
・・・俺は、ショパンが好きだった。
でも、ナタリーは、クララ・シューマンが好きで。
あぁ、モーツァルトも嫌いじゃないと言っていた。
・・・考えるな。
もう、考えたくない。
もう、覚えていたくない。
忘れたい。
なかったことにしたい。
・・・でも。
パトリシアが、眩しい日差しに目を細めた。
しばらくぶりの外。
しばらくぶりの自分の部屋。
銃の跡が残り、血痕もあるが、それ以外は、平穏を感じさせるままだ。
いつも通りの部屋。
ロルフの机と背中合わせになるように置かれた机。
その横の本棚。
読書は嫌いじゃないから、それなりの量の本が置いてある。
ロルフは、本じゃなくて煙草や酒を隠すように使ってたけど。
教科書。
ノート。
制服。
時計。
勉強道具や日用品を、静かにカバンの中に詰めていく。
机の引き出しを開ける。
たいしたものは入っていない。
故郷の家族からの手紙。
美術部のナターシャが描いてくれた俺の似顔絵。
ショパンのレコード。
・・・俺は、ショパンが好きだった。
でも、ナタリーは、クララ・シューマンが好きで。
あぁ、モーツァルトも嫌いじゃないと言っていた。
・・・考えるな。
もう、考えたくない。
もう、覚えていたくない。
忘れたい。
なかったことにしたい。
・・・でも。