君の生きた証~love in war~
「ナタリーがお前に望んだのは、そんな生き方じゃない。そんなアレンじゃない」



ロルフが俺の目を見る。

綺麗なはしばみ色の目をしていた。



「援軍の兵士が言ってた。『敵軍のジョーンズ司令は、この国境から攻めることに最後まで反対したらしい』って」

「・・・え?」



父さんが・・・?



「兵法的に最も攻めやすいはずのこの国境侵攻に反対した理由って・・・やっぱりお前だろ?」

「・・・ロルフ」

「お前は・・・愛されてるよ、アレン。だから・・・生きろ」



生きろ、と、ロルフは繰り返した。



「生きて・・・お前の見た世界をこの世から消してやれ」
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