君の生きた証~love in war~
「流れ弾が・・・かすっちゃって」


アグネスが苦笑いする。

淡い茶色の髪が焦げて縮れていた。



「手当てしないと」


アレンがアグネスに手を差し出す。



「え・・・」

「歩けないだろ。支えるよ」



こういうとき、私はアレンの優しさを思う。

気丈で、しかも気遣いを忘れない優しいアレン。



この人を好きになってよかったと思い知らされる。
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