ハート交換
「そんな!謝らないで森本君。あの時、あの場所に私がいたからこんなことになってしまったんだ。悪いのは私だよ。ごめんなさい・・・・嫌だと思う。私の心と交換なんて」


急に目から涙が溢れてきた。今まで泣いている顔を誰にも見られたくなくて、いつも必死で泣くの我慢していたのに。



どうしてだろう?私は涙を止めることができないでいた。



『泣くなよ。俺は君が悪いなんて思ってないよ。誰のせいでもないんだから・・・』



晃の心の声は優しく胸に響いた。その声のぬくもりにわたしは勇気をもらう。



「泣くなよ。俺は君が悪いなんて思っていないよ。誰のせいでもないんだから・・・」



これには思わず驚いて顔をあげてしまった。今、森本君が言った言葉。ついさっき聞いた心の声と同じ言葉だった。



やっぱり・・・・私の心にいるこの声は君なんだね。森本晃君。


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