ハート交換
『そうね・・・わたしとっても緊張してるみたい。アルバイトのこと言わない方がいいんじゃないの?』



なみかの心の声は、話の所々で割り込んでくるので俺は、段々分けが分からなくなってきた。



「目の前にいる君と今直接話してるんだ!横から話かけられると混乱するよ!何のアルバイトをするのか言わない。これでいいだろ?」



『いいわ。お願いね。』




そして今日、アルバイト初日の日なのであるが、水沢なみかの姿が待ち合わせ場所にまだ現れない。



「・・・遅い!遅すぎる。約束の時間をもう5分過ぎている。」


『まだ、5分しか経ってないじゃない。そのうち来るわよ。』



俺が公園のベンチでイライラしながら時計を見ていると肩をトンと叩かれた。



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