ハート交換
そんなに笑わなくてもいいじゃない。
わたしは、そんな晃を隣にしゃがみこんで眺めた。



確かに、松田誠君はかっこ良かった。松田くんは、誰にでも親切で笑顔を絶やさない人。

お店のお客さんほとんど目がハートマークになって彼を見ていたしわたしも思わず胸がトキメキました。



でも・・・森本晃くんの人気もすごかったんだから。君は全く気付いていないだろうけど。



あのクレープ屋さん。森本君と松田君という二人の看板ボーイがいるおかげでお店の繁盛間違いなしだよ。



それに、南女子高生の恭子ちゃんすごく可愛かった。彼女、わたしに対して少しよそよそしかった。でも、彼女のそんな態度もきっと全て私のせいなのだろう。



そう思った。



「あー、今日は楽しかった。さて、なみか君。帰ろっか?」



森本君は、私のことを名前で呼んだ。まるで当たり前のことのようにさらっと。



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