ハート交換
その言葉を聞いた晃は楽しそうにクスクス笑った。



最近のなみかの心の声といったら・・・強くなったの一言だ。



最初の泣き虫が嘘のようで毎日心の中から俺に話しかける。実は、かなりのお喋りだったりして。



俺の心の中にいるなみかは、最近修一を嫌っていた。



『ちょっと、またあの人私にちょっかい出してるわ!迷惑なのよ。彼に注意してくれる?』



クレープ屋のバイト中に突然、なみかの心の声が聞こえてきた。



「そういうなよ。修一は、花屋の方を手伝ってるだけだろ。」



『それが迷惑なのよね~。』



「俺には関係ない!」


なみかの心の声を無視して、俺は営業スマイルでお客さんに挨拶をした。



『嘘ばっかり。君だってムカついてるくせに。』




< 135 / 284 >

この作品をシェア

pagetop