ハート交換
「な、馬鹿いうなよ!俺には関係ない!」



ついムキになって気が付けば、声に出して叫んでいた。



隣でレジ打ちをしている恭子が不思議そうにこちらを見ていた。



『何よ!事実じゃない。わたしには嘘つけないのよ。あなたの心の中にいるんだから。』


「うるさい!例えそうだとしても、俺は何もしない。」



『逃げるのね。私が困っているのに・・・』


「君は、困っていない。修一が手伝ってくれてむしろ、助かってるだろ?」



俺は、花屋で働くなみかを見つめながらいった。彼女は、新しい花に水をやっている。



『そんなことないわ。迷惑してるに決まってるんだから。お願い、わたしに話しかけてよ!』



「・・・・・・」



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