ハート交換
なみかの思い
「なみちゃん、なみちゃん・・・・俺の話聞いてる?」
「あ、うん。ちゃんと聞いてるよ。じゃ、今度一緒に学食食べようね。」
並んで一緒に歩いている修一に向かって、なみかは笑顔で言った。
修一は、嬉しさを隠しきれない様子で隣ではしゃいでいる。 そんな様子をなみかは黙って見ていた。
最近ずっと修一がバイト帰り、家まで送ってくれていた。
修一にはとても感謝している。学校でも気さくに話しかけてくれるし、バイトで困ったことがあると何でも全力で助けてくれる。頼りになる存在だ。
だけど何だろう。
この違和感は。
修一との会話が増えるたび晃との会話が減っていく。
この状況が続いていくうちに私は自分でも気づかぬウチに気持ちが不安定になっていた。
ゆらゆらと影が揺らめくように不安が不安を呼ぶ。
そして、事はついに起こった。
ある日バイト先のクレープ屋に7、8歳くらいの女の子が一人でランドセルを背負って、クレープを買いにきていた。
女の子はクレープを待っている間、ひとり鼻歌を歌っている。
♪♪♪~
虹の向こうに
誰かが君を待ってる
もし、自信をなくしたり悲しい気持ちになったらどうか思い出して
待っている人のことを
「あ、うん。ちゃんと聞いてるよ。じゃ、今度一緒に学食食べようね。」
並んで一緒に歩いている修一に向かって、なみかは笑顔で言った。
修一は、嬉しさを隠しきれない様子で隣ではしゃいでいる。 そんな様子をなみかは黙って見ていた。
最近ずっと修一がバイト帰り、家まで送ってくれていた。
修一にはとても感謝している。学校でも気さくに話しかけてくれるし、バイトで困ったことがあると何でも全力で助けてくれる。頼りになる存在だ。
だけど何だろう。
この違和感は。
修一との会話が増えるたび晃との会話が減っていく。
この状況が続いていくうちに私は自分でも気づかぬウチに気持ちが不安定になっていた。
ゆらゆらと影が揺らめくように不安が不安を呼ぶ。
そして、事はついに起こった。
ある日バイト先のクレープ屋に7、8歳くらいの女の子が一人でランドセルを背負って、クレープを買いにきていた。
女の子はクレープを待っている間、ひとり鼻歌を歌っている。
♪♪♪~
虹の向こうに
誰かが君を待ってる
もし、自信をなくしたり悲しい気持ちになったらどうか思い出して
待っている人のことを