ハート交換
髪の毛がくせっ毛でゆるい天然パーマになっているところや、じっと真剣にクレープを見つめる大きな二重の目。
私、覚えている。
忘れるはずがない。
あれは「千夏・・・わたしの妹」だった。
「なみかちゃんどうかした?」
一緒に花屋で作業していた修一も店の外に出てきた。
「ううん。何でもない。バイトに戻ろうか?」
私は、もう一度だけ千夏の後ろ姿を見るとお店の中に戻っていった。
もう終わってしまったこと。私達の間にある繋がりは何もない。
千夏のことを思うのなら、話かけてはいけない。
私から千夏を奪った両親に散々言われた言葉。
心の中で私は何度反発したことか。いつもいつも、居なくなった妹のことを思っていた。
私、覚えている。
忘れるはずがない。
あれは「千夏・・・わたしの妹」だった。
「なみかちゃんどうかした?」
一緒に花屋で作業していた修一も店の外に出てきた。
「ううん。何でもない。バイトに戻ろうか?」
私は、もう一度だけ千夏の後ろ姿を見るとお店の中に戻っていった。
もう終わってしまったこと。私達の間にある繋がりは何もない。
千夏のことを思うのなら、話かけてはいけない。
私から千夏を奪った両親に散々言われた言葉。
心の中で私は何度反発したことか。いつもいつも、居なくなった妹のことを思っていた。