ハート交換
ますます怪しい。


俺は思い切ってそいつのそばまで近づいた。

「誰だ!出てこい。」

強い口調で問い詰めると震える足でやっと物陰から出てきた


誰かと思えば暗そうな女子高生ではないか。

あの制服知ってる。俺の高校の近所にある葵高校のものだ


しばらく彼女を観察していると、「驚かせてゴメンナサイ・・・」と消え入るような声で話しだした


「別に、こっちこそゴメン。なんか、怪しかったから。」


「・・・・・」


気まずい雰囲気作っちゃったな。こんな天気に1人で来るなんて。よっぽど友達いないんだな。


女の子は、うつ向いたまま黙ったままだ。


沈黙が苦手な俺は、とりあえず相手に話しかけてみることにした。


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