ハート交換
すれ違った男の子のことはすぐ忘れてしまっていたけど、その後に戻った教室のことは忘れることができない。


焼却所から戻った教室は、さっきまでとは違いキレイに掃除されていた。



アレって・・・・あの時すれ違った男の子って。



修一と出会ってから、前にどこかで会ったことがあるような気がいつもしていた。



修一のような巨漢男、どう見ても目立つと思うのだがその時の私は、毎日を生きるのが精一杯で他人のことなどまるで興味なかった。



「修一君。私のこと助けてくれたことあるでしょ。掃除当番、一人でやらされた時とかコッソリ掃除手伝ってくれたりしてさ。」



「何で、なみかちゃんそのこと知ってるの?」



「やっぱり・・・あの時の男の子修一君だったんだね。」




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