ハート交換
私は修一の腕の中からそっと離れた。



「あの頃の私、いつも一人ぼっちで友達も出来なくて。掃除当番押し付けられた時なんかどうしようって思ったよ。教室、一人でいると広いんだもん。修一君ありがとういつも見守っていてくれて。」


「別にいいよ。こっちは好きでやってるんだから、お礼なんてやめろよ。」



カサカサ



公園の林が風で揺れている。今夜は月こそ出ていないが風が気持ちのよい夜だった。




「修一君。私は君の気持ちに答えてあげることは出来ない。私にはどうしてもやらなくちゃいけないことがあるの。ごめんなさい。」


私は修一に頭を下げて謝った。




「どうしてもやらなくちゃいけないこと?何なのそれ?」




「・・・・言っても分かってもらえないと思う。」




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