ハート交換
「晃、落ちつけって!!!キスは未遂に終わったんだから。なみちゃんにビール瓶で殴られてそのまま気絶したらしい。まぁ・・・修一相手だからそんくらいしないと、なみちゃんヤバかったかもな。」



ガシャーン。



俺は怒りのあまりに近くに置いてあった弁当箱を壁に叩きつけた。


「あの野獣!!やっぱり、俺が送るべきだった。」



「まぁ、修一も深く反省してるからさ。その話を聞いた恭子ちゃんもさ、乱暴すぎるって修一のこと正座させて説教してたぜ。」



うっっ

突然、胸に強い痛みが走る。この痛みは、彼女の心の痛みだった。



『修一、絶対許せない。わたし・・・今ごろ大丈夫かな?』



< 194 / 284 >

この作品をシェア

pagetop