ハート交換
何で、修一と喧嘩してたのかなんて聞かれたくもないし修一の話なんかしたくもない。



俺は怖かった。
こういう面倒くさいことに巻き込まれるのが苦手だった。



人との付き合いは、広く浅く。



女なんか特にそうだ。真剣に考え、想う行為は自分が苦しくなるだけ。




適当に騒いで適当に遊ぶのが一番、楽なのに・・・



あの女は・・・
俺にそれを許さない。


散々振り回されるし、真剣に思わないとすぐダメになる。
最高に面倒くさい女。



俺がほっとけない気持ちになる人。



「おりゃー!!!」



俺は、誠からの携帯を切ると部室を後にした。



とにかく、今は剣道に集中しよう!!



そう心に決めて一心不乱に竹刀をふった。



後輩達がビビりまくるほどに。






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