ハート交換
「ここ、座ってね。」


座れるかよ!!



心の中で激しくツッコミを入れていたが言葉に出しはしなかった。



それは、なみかが正座をして嬉しそうに何度も手招きしている姿があまりにも可愛かったから。



「・・・うん。」



俺は、なみかの言葉に素直に従った。




ソファーに座り改めてなみかの部屋を見渡す。



「・・・・・」



あっ!!あれは・・・腐りかけているお菓子が見えた。



俺は目をつぶり見なかったことにする。



今、彼女に注意するにはあまりに彼女が弱り過ぎている。



「元気になったら必ずキレイにしてやるよ。それまで待ってろよ。」



俺は心の中で固く誓った。




< 204 / 284 >

この作品をシェア

pagetop