ハート交換
君のために
ポタ・・・ポタ・・
雨音で目が覚めてしまった。
「う~。やっぱり学校行くの面倒くさい。」
私は時計を見ながら布団の中でぼやく。
『ダメだよ。俺と学校行くって約束しただろ?早く着替えろよ!』
晃の心の声が聞こえてきた。
私は勢いよく布団から立ち上がった。ちょっと立ちくらみがしてフラフラしてしまう。
「分かってるってば!今、準備するから・・・」
晃と約束したんだ。
ちゃんと学校に行くってこと。それから・・・もう逃げないことを。
「行ってきます。」
私は制服に着替えると忙しいで家の玄関を出ていった。
学校まで徒歩15分くらいだろうか。