ハート交換
彼が手を引いて助けてくれなかったらわたしは危なかった


今頃、博物館でミイラになっていたかもしれない


そう考えると身震いする


胸の痛みが気になっていたが昨日は、お風呂にも入らないでそのまま自分の部屋に直行した


「体にキズとかついてないよね?」


わたしは、上着を脱ぎ捨てて鏡の前にたった

痛みが走った場所を触ってみるがキズ一つない


「何ともないじゃん。気のせいだったのかな?」



『案外、おっぱい大きいな』






「へ?今何て?」



すぐそばで男の声が 聞こえた


脱ぎ捨てた服を慌て着て周囲を見回すが誰もいない


当たり前だ自分の部屋なんだし。でも確かに今さっき男の声がしたのだ。それもすぐそばで。



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