ハート交換
「あり得ないし。」


わたしは、鏡から目を逸らすと自分の部屋から出ていった


キッチンに行くとそこには誰もいなかった


既にみんな朝ご飯を食べて出かけた後のようでテーブルの上には1人分のご飯が用意されている


『学校遅刻だよ』


「うるさい!」


椅子に座って1人で朝ご飯を食べはじめた


いつもこんな感じだもの。お母さんは、朝起こしてはくれるけど学校にちゃんと行けなんていったことはない


っていうか、わたしが時々学校サボっていることを単に知らないだけなのかもしれない


今日は体育でバレーをやる日だ。学校に行きたくない


だって、またみんなに無視される


無視には慣れているけどロッカーでの着替えの時間が正直つらい


ひそひそ悪口を囁く声。悪意のこもった視線

もうたくさんだった


時々でいい。そんな環境から自分を休ませたかった



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