ハート交換
窓の外に目をやると朝日が見える



「疲れてたんだろ。きっと・・・もう少し休んでいけよ。」



「ありがとう・・・」


ベッドに横になる私。でも何か忘れているような・・・



あっ!!



鏡!!



力いっぱい傘でたたいちゃったんだっけ



「あの・・・・」



「何?・・・・」



「一個聞き忘れてた。鏡のことなんだけど・・・」



おそるおそる聞いてみる。




晃は凄く悲しい表情を浮かべた。



「あぁ、あのエジプト国宝級の鏡のこと?誰かさんが、傘で思いきり叩き割ったから・・・もうないよ。」




「ないって・・・?」


「壊れて消えたってこと。小川さんが昨日の内にレプリカにすり替えたんだ。」



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