ハート交換
『ねぇ、話をしようよ。』


「・・・・・」


『学校行こうよ』


「消えて!」


『それは無理・・・言っとくけど俺だって好きでここにいるんじゃないんだぜ。』


乱暴な言葉を吐いたわりには気持ちが妙に落ち着いていた


食べるのを止めてテーブルの上に箸をおいた

『話す気になった?』

「少しだけ」


『まず君の名前を教えて』


「名前はなみか。葵高校2年の17才だよ。そっちは?誰なの?」

『・・・分からない』

「名前ないの?」


『何にも思いだせない気づいたらここにいたんだよ。』


「変ね・・・あなたの声すぐそばから聞こえるけど・・・これって心の声ってこと?」


『さあ・・・俺幽霊にでもなったのかな』


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