ハート交換
「そうなのかも。でもわたし霊感ないはずなんだけどな」


『そうなの?』


「うん。霊感なんてもってないよ。君の声は確かに聞こえるんだけどな。でも姿見えないし」


『変だね・・・』


「そうね。でも、本当にわたしの心の中にいるの?」


『あぁ、いるよ』


ヒャー、今更ながら驚いてしまう。まるで、夢をみているようだ


でも冷静に頭の中で整理して考えてみると、少しだけど納得する部分はあった


姿のない存在を前にこんなに冷静でいられるなんて。


いつものわたしだったら考えられないよ


やはり、心に誰かいるのかもしれない。


『ちょっと、大丈夫?』


彼が心配してくれている

< 29 / 284 >

この作品をシェア

pagetop