ハート交換
「分かった。君と話をするよ。君がいった通りだとして、君いつから俺の心の中にいるの?」


自分から質問しといて心臓がドキドキする。どんな答えがかえってくるか、少し怖かった。


『分からないの・・・気づいたら貴方の中にいたのよ。今朝も話しかけたけど気づいてもらえなった。』


朝からいるんだ。気分がさらに落ち込んでいく。声なんて聞こえてこなかったけどな。


「昨日は何ともなかった・・・変わったことといえば何だろう。」

カバンを握りしめる手にギュッと力が入る


手・・・手だ?!甦る記憶。


昨日の嵐の夜
偶然に展示されていた王族の姿鏡が2つ合わせ鏡になった。


その場にいた俺とあの女の子は、好奇心で鏡を覗きこむ


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