ハート交換
女子トイレ
屋上の非常階段を降りたところで先ほどの巨漢男に出くわした。



目を丸くして驚いた表情をしていたがすぐどこかに向かって走り去った。



その光景をせせら笑いで見ていた彼女たちは、突然なみかの体を丁寧に抱き起こした。



「大丈夫?もう勝手に死のうなんて考えちゃ駄目だよ。」



「・・・・・・・・」


え?どういうことなの一体・・・・



「あ、ちょっと見てみんな。この子手に傷があるよ。」



「さっき、フェンス乗り越えようとした時に怪我したんだよ。きっと。誰か消毒液持ってない?」



「あたし持ってるけど。」


金髪の女の子が手を上げている。



「よし!とりあえず、傷口洗おうか?」



「・・・・・・・ハイ」


そして、彼女たちとわたしはそのまま3階の女子トイレに入っていったのだった。



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