ハート交換
そうだったんだ。てっきりわたしに恨みがあるのかと思ったんだけど違ったんだ。


「晃と何があったかは知らないけどアイツとは関わらない方がいい。」


先ほどのリーダーらしき女の子が真面目な顔をしていった。
周囲の女の子達も首をうんうんと縦にふっている。


「森本晃は、うちの学校の生徒じゃないんだよ。あなたも知ってるでしょ?この辺で一番の進学校の朱高校。アイツはあそこの生徒なの。」



あぁ、だから巨漢男がわたしを探していたのは彼から頼まれたからなんだ。あの人、うちの生徒じゃなかったんだ。



わたしは、回らない頭で必死に考えようとしていた。



「森本晃かなりの遊び人で一言でいうと女の子をいっぱい泣かせてる最低男ってわけ。あなたが屋上のフェンスをよじ登っている姿見て正直焦ったよ。」



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