ハート交換

カットバンをくれた目の大きな可愛らしい感じの女の子が言いにくそうに呟いた。



「わたし達、あなたが・・・・そのアイツに傷つけられたのかと思ったのよ。」



別のピアスをつけている茶髪の女の子は、顔をしかめながらいった。



「アイツあんたのこと助けようともしないで平然と見てた！あの最低男！」



他の女の子達も口々に晃の悪口をいいはじめた。しばらく、黙って聞いていたリーダーらしき女の子が「皆静かに！」と彼女達を静止させる。



「あ、あの・・・わたしはあの人とはそういう関係じゃありません。ただ傘を返しにきてくれたんです。」



「本当に？」



「・・・はい。あのなるべく関わらないよう気をつけたいと思います。」