ハート交換
ドクンドクン
あれは一体何だろう。近づいて見てみたい。
わたしは、ふわりふわりと柔らかな地面を波打つように歩きながらやっと目的地にたどり着いた。
無造作に落ちているものを手にとって拾いあげる。
それは、ピンクのハートのような形をしていたが、真ん中から半分に割れていた。
割れた部分に手で触れて触ってみる。ギザギザになっていて無理矢理引きちぎったように見えた。
「もう片方・・・どこにいっちゃったんだろう?」
必死で辺りを探してみるが見つからない。
何だか泣きたくなってきた。
どうして無くなったの?
探して探して
その時遠くで声がする
「ここに!ここにあるよ。」
その声がする方に向かって必死で走った。
どこにどこに君はいる。
待っていて。