ハート交換
その数十分後



晃はベッドに入り眠りについた。なかなか寝つけなかったが今日の出来事で疲れ果てていて、いつの間にか深い眠りの世界に入っていた。


夢の世界で彼は手に何かを握りしめている。

「何だろう？」


左手の手の内にあるものがﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝと呼吸している。


「生き物かな？」


恐る恐る左手を開いてみると、手のひらの上にピンクのハートのような形のものが小さく動いている。


よく見るとハートのようなものは真ん中から半分に割れていた。


そっと触ってみると割れている部分は、ギザギザしていた。


「どうして俺の手の内にあったんだろう？」


すると遠くの方から誰かが泣いている声が聞こえてきた。


泣き声は、大きくなったり小さくなったりまるで波のようにゆらゆら声が揺れていた。


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