ハート交換
あんまり大声で叫ぶものだから心臓がドキッとした。



「ちょっと何よ。会いに行けっていったのは君じゃない。森本君。」



わたしはドアノブから手を離し腕組みをして壁にもたれ掛かる。



『おい、君そんな格好で俺に会いに行くつもりなのか?着替えろよ。』



「んまー。失礼ね、わざわざ会いにいってやろうと思ったのに。この格好のどこがいけないの?」



そういって、わたしは大股歩きで部屋の一番奥にある鏡の前に立った。


『パジャマ着てるし、顔だって洗ってない。髪の毛はグシャグシャじゃないか。第一印象大事だぜ。』



「これはパジャマじゃなくてジャージよ!それに第一印象って・・・もうわたし達は出会ってるし、今さら印象良くしようたってもう遅いわよ。このままで行く!」



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