ハート交換
わたしは散らかった部屋のゴミを大股で避けながら歩き再びドアノブに手をかけた。



『頼む!せめて洋服だけでいいから着替えてくれ。そうすれば俺はそんなに君に失礼な態度をとらないと思う。頼む!』



「別に。失礼な態度をとられても傷つかないわよ。慣れてるもの。」



『嘘ばっかり・・・とにかく俺のことは気にしないで早く着替えてくれよ。』



呆れた。何で私がこんなことしなくちゃいけないのとキリキリ怒って見たけど・・・彼の言っていることは正しい。人間やはりある程度の身だしなみは必要だ。


今まで分かっていたけど面倒くさくて逃げていた。自分を着飾ったところで何のメリットもない。そう思っていたからだ。



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