ナムストーンPART3

光る石2

キーツは国立図書館へ急いだ。
すると、あった。

『アフリカ探検隊の記録1940年植民地
マラウイ30日間の記録』というのが見つかった。

村人がマラウイ湖の近くに不思議な石がある
というので探検隊がたずねてみると木の祠の中に

この石が祀られて、村人の話では数年ごとに
青く不気味に輝くという。

1年前からはかなり頻繁に輝くとのことで、
放射能や熱が無いのを確かめて持ち帰ったそうだ。
それからの記録は無い。

キーツは考えた。ひょっとしたらと思って
大英博物館の当直の記録を調べてみることにした。

幸い博物館からはOKがでた。その日その日の
昼夜の当直記録が1日もかけることなく
記録されているのだ。

1940年12月7日午後1時アフリカより
「光る石」搬入、マラウイ探検隊とだけ記されていた。

ところが1945年8月5日午後11時15分ごろ
アフリカコーナーの「光る石」が突然光った

と記されている。さらに4日後大きく輝いて
1週間後元の黒い石に戻ったとの記録だ。

日本時間では8月6日午前8時15分人類初の
実戦原爆投下の時刻と完全に一致している。

長崎投下が4日後の9日だ。やはり、
キーツはみんなに報告した。
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