ナムストーンPART3

真実

蒸し暑い夜の10時ごろオサムオサナイに国際電話が入った。
アンクルジョージからだった。

「実はドナルドから昨年のクリスマスイブに電話があって
『おじさん!大至急ナムストーンを唱えてください!』
というので、会議中30分の休憩をとってトイレで唱えた。

理由は後でわかるということだったが、まさかあのイラク
の事件、原因不明になってはいるが、あのスカッドミサイル
を止めたのは君たちなのか?」

「ええ、たぶんそうだと思います。あの当時は光る石が世界
でまだ数個、ナムストーンメンバーはわずかに6名でしたが、
危機が迫ると石は不気味に輝き始めます。

と同時にみんなでナムストーンを唱えて石がピンク色に落ち
着けば危機を回避できる可能性は高まります。
が、去年の9月11日は警告はあったのですが祈りが
間に合わなかったようです」

「なるほど」

「次回輝いたら直ちに全員で祈ろうと約束して12月24日
にすさまじいバイブレーションが起きました。この時は全員で
祈りに入りました。おじさんにも祈っていただきましたね。

そのあとの政変はわれわれにはあまり関係ないと思われます。
次にまたこのような危機が起きた時には大統領に
陣頭指揮を執ってもらえるといいんですが」

「なるほど、よくわかったよ。いろいろとよく考えてみよう。
個人の努力次第でナムストーンの能力が開化できれば人類の
悪しき宿命も転換できるはずだからな」

今後連絡を密にすることを確認してアンクルジョージは電話を切った。
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