ナムストーンPART3

空前のテロ1

それにしても光る石にしろナムストーンにしろ
もっと存在していてよさそうなのに、
ほんとにこれだけしかないのだろうか?

今後地球的規模で危機が迫った時には
必ずあちこちで光るはずだ。

地球の危機を報せる光る石と
我々の持つナムストーンとの
関係はどうなのか、まだまだ謎は多かった。

暑い夏も終わり九月に入った。新学期が始まる。
夏の疲れも取れない11日の蒸し暑い夜、
一斉にナムストーンがバイブレーションを起こした。

キーツが、ナセルが、ケムンが、レイが、
オサムオサナイに連絡する。

日本は夜半だがヨーロッパは夕方。
トルコ、エジプトは午後。ネパールは昼だった。

オサムにはナムストーン仲間に危険が迫った時には
胸騒ぎがして、不気味に輝くナムストーンに
いくら祈っても明るさが戻らないことは何度かあった。

しかしキーツの大洪水の時にはおおよその予測がついたのだが、
今回は違う。何の前触れもなくしかも5人全員に同時に
バイブレーションが起きている。
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