ナムストーンPART3

バリア1

オサムオサナイは緊急連絡第4号を発した。

「今回の国連発表に安心してはいけません。ナムストーンの
バイブレーションは高まり、石の色は青黒く打ち沈んだままです。

警告は人類の危機を訴え続けたままです。全人類に全く無害で
あるならばナムストーン及び光る石は明るく輝きを取り戻すはず

ですそれがないばかりか逆にさらにどす黒さが深まっている
ということは、間違いなく危機は地球全体人類すべてを滅亡させる

ほどの規模のものだと考えざるをえません。
気を抜くことなく最大限の緊張をもってこの2週間を耐え抜きましょう!」

このころテキサスのドナルドは遊泳を試みていた。5人のメンバーで
オサムオサナイに言われたように手をかざしてナムストーンと叫ぶと
ふっと宙に浮く。

このことはハワイやヨーロッパの各地ですでに試みられていたのだ。
ハワイではカメハメハを中心に。

ヨーロッパではキーツを中心に各地で空中遊泳が始まっていた。
フッセンのお城からスイスアルプス山中にかけて。

チューリンゲンの森の上空。ピレネー山脈やアルハンブラの宮殿上空。
英国ネス湖近辺。ユトランド半島からスカンジナビアにかけて、

5人のメンバーでユニットを組んで天空へと舞い上がる。
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