ナムストーンPART3
大衝突10
浮遊していた人たちはそれぞれの国や故郷にゆっくりと
下降し戻っていった。非常にゆっくりと着地し。何事も
なかったかのように青空を見上げ両手を広げて大きな欠伸をした。
不思議なメロディーが聞こえてくる。天使の歌声だ。人々は
やさしい母のまなざしを天空に感じた。それは銀河系ほど
もある大きな瞳がじっと地球を見つめていたからのようだった。
オーロラに輝く不気味な黒雲層は、さらに密度を高めながら
地下へ地下へともぐりこんでいった。すべてのシェルターに、
地下壕に、地下の宮殿に。どんなに完璧に密封していても
黒雲は進入してきた。海にも。
北極海、潜水艦が浮上した。ハッチが開いて一人だけナムストーン
と言いながら這い出てきた。ほかは全員死んでいた。
地下宮殿も独裁者もみな眉間を撃ち抜かれ死んでしまった。エゴや
邪悪が眉間からアメーバ彗星SACに吸い取られたとしか思えない。
一様に皆同じ、そんな死に方だった。
東京霞ヶ関の地下官僚システムは崩壊した。悪意ある
官僚や政治家、極悪人はすべていなくなった。SACは
地球上の全ての邪悪を吸い取るクリーナーだった。
これは40億年に一度あるかないかの宇宙の大異変でも
あったようだ。
下降し戻っていった。非常にゆっくりと着地し。何事も
なかったかのように青空を見上げ両手を広げて大きな欠伸をした。
不思議なメロディーが聞こえてくる。天使の歌声だ。人々は
やさしい母のまなざしを天空に感じた。それは銀河系ほど
もある大きな瞳がじっと地球を見つめていたからのようだった。
オーロラに輝く不気味な黒雲層は、さらに密度を高めながら
地下へ地下へともぐりこんでいった。すべてのシェルターに、
地下壕に、地下の宮殿に。どんなに完璧に密封していても
黒雲は進入してきた。海にも。
北極海、潜水艦が浮上した。ハッチが開いて一人だけナムストーン
と言いながら這い出てきた。ほかは全員死んでいた。
地下宮殿も独裁者もみな眉間を撃ち抜かれ死んでしまった。エゴや
邪悪が眉間からアメーバ彗星SACに吸い取られたとしか思えない。
一様に皆同じ、そんな死に方だった。
東京霞ヶ関の地下官僚システムは崩壊した。悪意ある
官僚や政治家、極悪人はすべていなくなった。SACは
地球上の全ての邪悪を吸い取るクリーナーだった。
これは40億年に一度あるかないかの宇宙の大異変でも
あったようだ。