恋する*memory~記憶をなくしたわたし~2nd
「ご、ごめんなさい……」
はぁ……と、煌くんはため息をついて、わたしに教えてくれた。
「愛依も、行くんだよ…」
「行くって……」
「走りに」
走り……?
走りって………
「えっ!?!?」
だって、わたし……
「バイク乗れない!!持ってない!!」
と言うと、煌くんはまた面倒くさそうにため息をついた。
「……んなの…当たり前だろ……だから…」
煌くんは、わたしにとってあり得ないことを口にした。
「いつも通り、俺の後ろに乗れ」