恋する*memory~記憶をなくしたわたし~2nd
海と謎の男
「おい、愛依!!どこ行くんだ!?」
「ちょっと…コンビニ行ってくる」
慶ちゃんに聞かれそう、答えた。
この倉庫の近くにはコンビニがある。
何も言わずに倉庫を出るには多分……不可能だから。
「俺等も行こうか?」
と、今度は大ちゃんが言った。
俺等、というのは多分いつもの3人だ。
大ちゃんと慶ちゃんにかずくんを加えた、3人。
バイクを弄っていたのであろう3人は、何か異変に気づいたのか、わたしを心配そうに見つめている。
今まで1人で倉庫を出たことないから……
だけど……