恋する*memory~記憶をなくしたわたし~2nd
「愛依!……愛依!!」
剛挧さんのあとを目で追いかけていたら、煌くんの声が倉庫のある方角から聞こえてきた。
その方向を見ると、浜を走ってくる煌くんと愁さん、慶ちゃんの姿があった。
日は沈んでいるけど…まだ明るいからある程度の距離までは見える。
わたしも走って煌くんの所に行きたい……
だけど…何故か…出来ない自分がいる。
何で……?
何かが…足を引っ張っている。
その…何かが…わからない。