恋する*memory~記憶をなくしたわたし~2nd
そんなことを考えているうちに、3人は、もう目の前まで来ていた。
「愛依…」
肩を揺らしながらわたしの名前を呼んだ煌くん。
わたし…何してるんだろ……
喧嘩して…怒らして……
理由も聞かずに…
嘘ついて…
逃げて……
心配かけて……
「煌くん…」
煌くんを追いかけて…ちゃんと話せばよかったのに……
バカだな…わたし……
わたしは煌くんに抱きついた。
ごめん…ごめんね……と、煌くんの胸に呟きながら。
「ほんとはね……わたし……
いつも一番乗りたいのは…煌くんの後ろ、なんだよ?
でも……今日は…チームだけじゃなくて、一般のみんなも見るんだよね?だから……煌くん……一人の方がいいと思ったの……」