恋する*memory~記憶をなくしたわたし~2nd
「わたしがいたら……おもいっきり走れないでしょ?」
煌くん…優しいから………
自分の事より…わたしを優先しちゃう…きっと……
「愛依…」
煌くんはわたしを抱き締めてくれた。
「俺も…お前と一緒だ…
一番…後ろに乗せたいと思うのはお前だけだ。
それに…お前には…誰の後ろにも乗ってほしくねぇ…
お前が乗るのは……俺の後ろがいい…
だめか……?」
煌くん……
「わたしは…乗りたい…けど……」
第三者からは……どうなんだろ…?
わたしはチラッと愁さんと慶ちゃんを見た。
「俺は……言いと思うよ?
愛依ちゃんは翠姫なんだし……なんせ、うちの総長が自分の意見を変えるとは思わない…から、決まりだね?」
慶ちゃんもそう思ってるみたいで何度か縦に頷いた。
「仲直り…?」
わたしは煌くんを見上げた。
「そうだな…」
と、呟いた煌くんの…顔が近いような……?
はっ…!!
わたしは慌てて顔を煌くんの胸に押し付けた。