恋する*memory~記憶をなくしたわたし~2nd
「愛依ちゃん?」
顔の紅い彼女に声をかけると、顔が戻り……少し強ばった。
現実に引き戻された…って感じだね……
そんなに俺が…恐いか………
まぁ…いいや……
俺自身……優しい人間じゃないから。
「愛依ちゃん…さっきはごめん。
図星をつかれて…逃げた……」
「わたしも…ごめんなさい。
愁さんの気持ちも考えないで…言ったので…
何か理由があるのかも知れないのに……
ほんとうに…ごめんなさい……」
愛依ちゃんは頭を下げた。
君が…俺のことで……
俺のことを考えてくれてる…
だけど……やっぱり…君は…距離をとろうとする……
無意識に……