恋する*memory~記憶をなくしたわたし~2nd
「お前は……こんなとこで何してんの?」
今度は向こうからの質問だ。
お前、と言われて少しムッとしたけど……言い返す気にはならなかった。
「僕は……ちょっと…考え事……」
嘘はついてない……
ここから…飛び降りようか…それとも、今まで通りに暮らすのか、考えていたのだから…
「っ……」
そう答え、煌くんの方を見ると、彼は驚いたような顔をしていた。
僕……なんか変なこといったっけ?
答えた事を思い出すけど……
うん……変なことは言ってない。
って…ことは……何で……そんなに…驚いた顔をしてるの?