恋する*memory~記憶をなくしたわたし~2nd
走りに行きます!
それから……数日が経ったある日の放課後のことだった。
いつも通り、倉庫に来ていたわたし達。
篤斗くんがいきなり突拍子もないことを言い出した。
「ねぇ…きーくん。久しぶりに、みんなで走りに行こうよ~」
その言葉に、みんなの視線が篤斗くんに集まった。
珍しい……いつも、誰かが話しても一人だけ返答して、他の人は知らんぷりなのに……
篤斗くん、そんなに変なことを言った?
確かに……みんなで走りに行くって……おもしろいかも………
だって…煌くんが、走るところなんて、見たことないし………
他の人もだけど………
でも、なんか楽しそうだなー。
「それ、みんながいくならわたしも行く!!」
わたしは、思いきって意見を述べた。