恋する*memory~記憶をなくしたわたし~2nd
その疑問は、彼の言葉によってすぐに解決した。
「お前……その……あざ……」
あざ……?
あぁ、そうか………忘れてた…
僕……お母さんに殴られたんだった……
顔はあまり殴られてないから分かりにくいけど……腕のは袖が少しめくれば、見える。
足にも……何ヵ所かあるから……
「…………」
なんて言えばいいのか……
お母さんに…って素直に答える?
でも……今日初めて話した人に言うことじゃない気もする。
かといって……なんて…誤魔化せば……
黙って考えていると、煌くんが俺の腕を掴み、歩き始めた。