甘く寄り添って
私はまだはっきり気づいていなかった。

時下さんと共に過ごす時間が長くなればなるほど

彼に惹かれていく自分の気持ちに。

「あっは~ん、悠、マズイぜ。彼には確かワイフがいるはずだ。」

「それが何か?」

「不倫はマズイってことさ。」

「不、不倫ですって?」

「そんなに大きい声を出すなよ。彼に聞こえちゃうだろ。悠、君はまだ気づいていないだけだ。君が彼を愛し始めているってことに。」

「なんですって?」

「シィーッ!悠、いいんだ、今だけは僕の胸の中にしまっておくから、気にしないで。」

「・・・・・」私はピーターの言葉に唖然としてしまった。

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