甘く寄り添って
「悠はまだ自分の気持ちに気づいていないんだ。君が気づかせてあげるべきだよ。」

「やれやれ、始まったか。ピーター、君の悪い癖だ。またとんでもないことを並べたてたものだ。」

「しかし君じゃ無理だ。僕と違うからね。ああ、悠なら今夜にでも誘うのにな。」

「ピーター、その辺にしておいた方がいい。僕を怒らせるなよ。」

「わかってないな、君は。僕だったらいつでも悠に狂えるのにさ。」

「ピーター!」

「はいはい、わかりましたよ、もう言いません。」

ピーターのパーティは夜遅くまで続いた。

私も楽しかった。

回りはジャーナリストだけでなく

ごく普通のサラリーマンやそのGF達だったので気軽に話せた。

夜中の0時を回ってお開きとなった。

私は時下さんとホテルへ戻った。

ロビーを横切り、エレベーターへ乗った。

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