君に出会えて知ったこと。
さよならした後、君にメールした。



付き合ってなかったとはいえ、すぐとっかえる軽い奴みたいで



罪悪感もあった。



でも、君が好きだったから。



あ・・・君のせいじゃないよ



私が勝手に好きになっただけ。







だけどね、好きなのは君だけじゃないの。






ごめんね、こう言うと誤解しちゃうかも



好きなのは、君と・・・塾の先生。



1年近い片想い。



先生がかっこいいのも



やわらかい声も、知ってる。そしてもちろん、



優しい笑顔が私だけに向けられているものじゃないことも。



先生のことはすごく好き。



両想いになれたら・・・と何度も考えた。



こっそり占いをして相性を調べたりもした。





けど、付き合えるわけが無いんだ。






彼女もいないし、歳だってそんなに離れていないし


そんな理由並べられたらきりがないけど、


独り占め出来ない。人気も高いから、先生のことが好きな生徒もいるんだろう。


あんなに輝いている先生の隣にいることなんて、許されないし、私じゃ釣り合わない。




女優さんに似てるって言われてその女優さんがもっと好きになったこと、


同じ曲を目覚ましにしてたってこと、


そのバンドのボーカルが先生に似てるって思っていた、と伝えたこと


昔おんなじマンションに住んでいたってこと。


些細な会話でも嬉しかった。


こんなに書いたら仲が良さそうにみえる?


でも本当はアドレスも知らないし、


週に1回、授業のときにしか話せない。


先生と生徒なんだから、普通のことなんだろうけど



こうして想いは、恋より愛に近いものへと育っていた。


だからこそ、大切すぎる存在だからこそ、


想いを打ち明けられなかった。


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